2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

三角関数の2乗の差の公式

三角関数の2乗の差の公式は、 「単位ベクトルの要素の2乗の差の公式」 と同じものです。 【問1】以下の公式を証明せよ 【問2】以下の公式を証明せよ これらの問題の解答は、ここをクリックした先にあります。 式の変形の過程で以上の形の式が出てきたら…

三角関数の合成の公式

【三角関数の合成の公式】 すなわち、以下の式: の変形の公式は、加法定理の一種です。 この式の係数: とあらわせます。 そして、式1は以下の式に変形できます。 この式はsinの加法定理であるので、以下の式になります。 このように、a・sinθ+b…

2倍角と半角の公式 練習問題(1)難問

【難問】三角形ABCにおいて、 cosAcosBcosC≦(1/8) (式1) を証明せよ。そして、△ABCが正三角形のときのみに等号が成り立つことを示せ。 (予備知識) 加法定理(2倍角と半角の公式)を学んだ後の問題解答のポイントは、加法定理そ…

2倍角と半角の公式

佐藤の数学教科書「三角関数」編の勉強 2倍角の公式は、加法定理の2つの角度が等しい場合の公式です。 sin(α+β)=sinαcosβ+cosαsinβ α=βの場合は sin(α+α)=sinαcosα+cosαsinα sin(2α)=2sinαcosα こ…

加法定理(等式の証明(4))正弦定理と余弦定理

佐藤の数学教科書「三角関数」編の勉強 【蛇足問題】∠Aと∠Bと∠Cの間に、 ∠A+∠B+∠C=π (式1) の関係があり、 ある長さa,b,c,dとの間に、 sinA/a=sinB/b=sinC/c=1/d (式2) の関係が成り立つ時、 b2+c2-a…

加法定理の練習問題6

佐藤の数学教科書「三角関数」編の勉強 【問1】下図のように、3つの平行線の上にそれぞれ点A,B,Cをとる正三角形△ABCがあり、点Bを置いた平行線と線分ACの交点をDとする。 図のように平行線の間の距離をそれぞれp,qとし、△ABCの一辺の長…

加法定理の練習問題5

佐藤の数学教科書「三角関数」編の勉強 【問1】下図のような図形ABCDにおいて、∠B=90°、AB=3、BC=4、CD=6、DA=7とする。 ABの延長線とDCの延長線の交点をPとするとき、線分PCの長さを求めよ。 【解答の方針】 下図のように…

加法定理の練習問題4

佐藤の数学教科書「三角関数」編の勉強 【問1】三角形ABCの面積をS、辺BCの長さをaとするとき、 であるという。このとき△ABCはどんな三角形か。 ただし、∠Bは0度では無くaも0では無いものとする。 【解答の方針】 三角形の問題は、先ず三角形…

加法定理(等式の証明(3))

佐藤の数学教科書「三角関数」編の勉強 【問1】定数A,B,Cと変数θであらわされる等式 Asinθ+Bcosθ+C=0 (式1) がすべてのθに対して成り立つための条件は、 A=B=C=0 (式2) であることを示せ。 【注意】 この問題は、A,B,C…

加法定理(等式の証明(2))

【問1】三角形ABCにおいて、次の式が成り立つことを証明せよ。 (注意)cotAは で定義されています。 (この問題の解答は、ここをクリックした先のページにあります) リンク: 高校数学の目次

加法定理の練習問題3

佐藤の数学教科書「三角関数」編の勉強 【問1】三角形ABCにおいて、頂点A、Bに対する辺の長さをそれぞれa,bとする。 b=2a (式1) ∠B=∠A+60° (式2) なるとき、角A,B,Cの大きさを求めよ。 (予備知識) 加法定理を学んだ後の問題…

加法定理の練習問題2

佐藤の数学教科書「三角関数」編の勉強 【問1】x2-(√3)x-2=0の2つの解を、tanα,tanβとするとき、 の値を求めよ。 この問題の解答は、ここをクリックした先のページにあります。 リンク: 高校数学の目次

加法定理の練習問題1

佐藤の数学教科書「三角関数」編の勉強 【問1】 tanα,tanβが方程式x2-4x+3=0の2つの解であるとき、tan(α+β)の値を求めよ。 (注意) 佐藤の数学教科書では、「加法定理」に直接かかわる練習問題は、この(1節)「三角関数とは」に…

加法定理(等式の証明(1))ある難問

佐藤の数学教科書「三角関数」編の勉強 【問1】難問 三角形ABCにおいて ∠A≠0であり、 2cosA+cosB+cosC=2 (式1) が成り立っていれば、 2sinA=sinB+sinC (式2) が成り立つことを証明せよ。 (注意)この問題は、…

加法定理とは(1)

以下の加法定理を導く計算は覚えにくいかもしれません。 ベクトルの内積を学んだ人には、「加法定理はベクトルの内積の式」 の計算の方が、余弦定理を気にしないでも考えられる等で、分かり易いので、そちらを読んでみてください。 【cosの加法定理】 上…

加法定理はベクトルの内積の式

先ず、ベクトルの内積によってベクトルの射影の長さが計算できることを説明する。 (ベクトルの内積の定義) 単位ベクトルA=ベクトルOA=(a1,a2)の長さの2乗は、a1・a1+a2・a2=1 (式1) であらわすことができる。 その値は、単位ベ…

2円の交点を通る直線と円

佐藤の数学教科書「図形と方程式」編の勉強 【問1】2つの円、 (円1) (x-3)2+(y-2)2=3 (式1) (円2) (x-1)2+(y-1)2=4 (式2) がある。この2つの円の2つの交点AとBを通る(直線3)と、座標原点(0,0)を通…

交差する直線の連立方程式の変換

佐藤の数学教科書「図形と方程式」編の勉強 【問1】2つの直線の交点を与える連立方程式として、 (直線1) 3x-2y=3 (式1) (直線2) x-4y=-4 (式2) がある。この2つの直線の式の連立方程式の解は、直線の交点の座標K(x,y)を…

円と円の関係(2円の交差)

佐藤の数学教科書「図形と方程式」編の勉強 【問1】2つの円 x2+y2-2ax-2y+1=0 (式1) x2+y2-2x-2ay+1=0 (式2) の2つの円が交差する条件をもとめよ。 (予備知識) 受験問題のときは、2円の交差の条件の問題は、2…

円と円の関係(2円の交点を通る直線)

佐藤の数学教科書「図形と方程式」編の勉強 【問1】2つの円 x2+y2=1 (式1) x2-ax+y2-by=c (式2) の2つの交点を通る直線mをもとめよ。 (予備知識) 受験問題のときは、2円の2つの交点を通る直線の問題は、直線の式を求めた…

円と円の関係(2円の交点を通る直線)

佐藤の数学教科書「図形と方程式」編の勉強 【問1】2つの円 x2+y2=1 (式1) x2-ax+y2-by=c (式2) の2つの交点を通る直線mをもとめよ。 (予備知識) 受験問題のときは、2円の2つの交点を通る直線の問題は、直線の式を求めた…

円と直線(円への接線(3))

佐藤の数学教科書「図形と方程式」編の勉強 【問1】 座標原点を中心にする半径1の円(x2+y2=1)に対して、点A( a1,a2)から引いた2つの接線の円との接点BとCの座標をもとめよ。 上の図で線分OAの長さをaとする。 (予備知識) 受験問…

円と直線(円への接線(2))

佐藤の数学教科書「図形と方程式」編の勉強 【問1】 座標原点を中心にする半径1の円(x2+y2=1)に対して、点A( a1,a2)から引いた2つの接線の円との接点BとCの座標をもとめよ。 上の図で線分OAの長さをaとする。 (予備知識) 受験問…

円と直線(円への接線)

佐藤の数学教科書「図形と方程式」編の勉強 【問1】 座標原点を中心にする半径1の円(x2+y2=1)に対して、点A( a1,a2)から引いた2つの接線の円との接点BとCの座標をもとめよ。 上の図で線分OAの長さをaとする。 (予備知識) 受験問…

円の方程式

佐藤の数学教科書「図形と方程式」編の勉強 以下で、点D(d1,d2)を中心とする半径Rの円の方程式を説明します。 (点Dの座標値を記号であらわすときは、上図のd1の様に添え字を付けて座標記号をあらわし、点の名前Dを引き継いだ記号d1であらわ…

2直線の関係(三角形の外接円の中心の座標)

佐藤の数学教科書「図形と方程式」編の勉強 【問1】三角形ABCの外心(外接円の中心)の座標Dをもとめよ。ただし、頂点A,B,Cの座標は、点A(4,7)、点B(2,1)、点C(8,3)とする。 外接円の中心Dは、線分ABの垂直二等分線mと線分…

垂直二等分線の方程式

佐藤の数学教科書「図形と方程式」編の勉強 以下で、点A(a1,a2)と点B(b1,b2)を結ぶ線分ABの垂直二等分線の方程式を導く方法を説明します。 (点あるいはベクトルの座標値を記号であらわすときは、上図の様に添え字を付けて座標記号をあら…

垂直な直線の方程式

佐藤の数学教科書「図形と方程式」編の勉強 以下で、ある直線に垂直な直線の方程式を導く方法を説明します。 (予備知識) 複雑な直線の方程式は、単純な形の基本的な直線の方程式に置きかえて考えます。 (難しい形の式は、全て、単純な形の式に置き換えて…

軌跡の計算(9)

佐藤の数学教科書「図形と方程式」編の勉強 【問1】点K(k1,k2)と点P(X,Y)との間に、次の関係があるものとする。 (aとbは0で無い実数の定数)点K(k1,k2)が直線x+y-1=0上を動くとき、点P(X,Y)はどんな図形を描くか。 …

軌跡の計算(8)

佐藤の数学教科書「図形と方程式」編の勉強 【問1】点P(X,Y)が実数の媒介変数kと0で無い実数の定数a,b,cとを用いて次の式であらわされるものとする。 X=(ka+cb)/(k2+c2) (式1) Y=(kb-ca)/(k2+c2) (式2…