(3)三角形の辺と角の大小関係

【問】三角形の3辺の長さがa,b,√(a+ab+b)であるとき、最大角の大きさを求めなさい。

 
【解答開始】

ここで、a,b以外の辺が√(a+b)なら角θは90度ですが、その辺がそれより大きいことから、角θは90度以上ということがわかります。


三角形の内角の和は180度ですから、1つの角度が90度より大きければ、それ以外の角度はすべて90度以下です。


そのため、90度より大きい角θがこの三角形の最大角になります。

余弦定理を思い出す)

以下のように、三角形の辺の二乗の引き算の公式から1行の式の変換で余弦定理を導出して余弦定理を思い出しましょう。

https://schoolhmath0.blogspot.com/2016/09/blog-post_96.html

(これが余弦定理)

 

 この余弦定理を使います。


上の図のように辺aと辺bの間の頂点をCとする三角形を書きます。

そして、余弦定理でcos(∠C)=cos(θ)を求めます。


そのcos(θ)の値が-1/2になったので、

角θは120°です。

(解答おわり)

 

【別解】

三角形の辺の二乗の引き算の公式により:

(解答おわり)


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