やさしいピタゴラスの定理(三平方の定理)の証明

(証明のポイント)

ピタゴラスの定理の証明は、つぎの(斜辺が1の)直角三角形で、

 

d×d)+(e×e)=1

を証明すれば十分な証明になります。

 

そのため、斜辺の長さが1の直角三角形を、斜辺に垂直な線(点線)で2つに分けると簡単に証明できる。
2つに分けられた線の長さはdとe

 

(証明開始)

問題の図形を斜辺に垂直な線(点線)で2つに分けます。

点線の左と右の三角形の底辺のながさをたすとながさが1の斜辺になります。

 

ここで、以下で計算するように、

点線の左の直角三角形の底辺のながさは、(d×d)であって、

点線の右の直角三角形の底辺のながさは、(e×e)ですので、

d×d)+(e×e)=1

がなりたちます。

 

以下で、それぞれの長さを順に計算します。

 

(1)まず、左の直角三角形の底辺のながさをしらべます。

左の直角三角形は、元の大きな直角三角形と角度がおなじ三角形ですから

元の大きな直角三角形と相似な三角形です。

 

左の直角三角形の斜辺のながさが元の直角三角形のd倍ですから

直角三角形の底辺を分割した左側の線分のながさは、

元の直角三角形の底辺のながさdをd倍したながさの

d×d

になります。

 

(2)どうようにして、

直角三角形の底辺を分割した右側の線分の長さは、

(e×e)

になります。

(証明おわり)

 

リンク:

(高校)tanとcosで表した三平方の定理

三角形の内角の和が180のやさしい証明

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