三角形の内心

(三角形の面積と内接円の半径の関係)


三角形の3つの内角の2等分線は、1点で交わり、その点から3辺までの距離は等しい。

その1点を三角形の内心と呼ぶ。

そして、その内心を中心として3辺に接する円を三角形の内接円とよびます。 

 

【例題】△ABCにおいて、BC=a、CA=b、AB=cとし、内接円の半径をrとするとき、△ABCの面積Sは次の式で表わされることを示せ。


S=r(a+b+c)/2

内接円の中心(内心)をIとすると、

△IBCは、底辺BCに対する高さはrです。

そのため、その面積は a・r/2 です。


同様に、

△ICAも、底辺CAに対する高さはrです。

そのため、その面積は b・r/2 です。


△IABも、底辺ABに対する高さはrです。

そのため、その面積は c・r/2 です。


以上から、△ABCの面積Sは、

S=△IBC+△ICA+△IAB

=r(a+b+c)/2

になります。


リンク:

高校数学の目次