2次方程式の解と複素数(1)2次方程式と複素数(その2)

佐藤の数学教科書「式と証明・複素数」編の勉強

第4講 2次方程式の解と複素数


【問】次の式を因数分解せよ。

+2x+2


この式は以下のように変形して解きます。

+2X+2

=x+2X+1+1

=(x+1)+1

《公式P-Q=(P-Q)(P+Q)を使う》

=((x+1)-i)((x+1)+i)

=(x+1-i)(x+1+i)


ここで使った数 i は虚数です。

i×i=-1

という、2乗すると負になる数です。

1-iとか1+iといった数は実数の1と虚数のiを混ぜた数であって、この数を複素数と呼びます。


上のようにして因数分解することで、全ての二次方程式因数分解できるようになります。

なお、1+iと1-iは互いに共役(きょうやく)な複素数と呼びます。

(1+i)・(1-i)=1-(-1)=2

(1+i)+(1-i)=2

というように、

互いに共役(きょうやく)な複素数は、掛け算しても実数になり、

足し算しても実数になる性質を持ちます。


a+b・i≡z

として、実数aとbを使ってあらわした複素数をzと名付けたとき、

複素数z=a+b・iに共役な複素数(a-b・i)は上線付きのz記号であらわします。

 



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